


目次
運動・スポーツ活動の意義
運動は生活習慣病の予防や健康維持のために不可欠だといいますが、子どもの運動はなぜ大切なのでしょう。
現代の子どもの問題
近年、子どもの体力低下が問題視されています。
親世代である30年前と比較すると、ほとんどのテスト項目において親世代を下回る結果が出ています。みなさんお気づきの方も多いかと思いますが、最近の子は背が高いなと感じませんか? 30年前と比べると現代の子は身長・体重などの体格では親世代を上回っています。それにも関わらず、体力は低下しているのが現実です。



体力低下の原因はさまざまですが、現代の便利な生活、スマホ・タブレットやゲームの普及により、歩いたり体を動かしたりする機会が減っているからだと考えられます。生活が豊かになり、栄養を沢山とれるので体が大きくなる傾向にありますが、運動の機会の低下、栄養のとりすぎによる子どもの肥満も問題になっています。


運動の大事さ
体力づくり
体を動かすことが好きな子は、普段体を動かす習慣がない子と比べると体力があります。それは当たり前の事ですが、この体力が大事なのです。体力のある子は粘り強く、社会性、自己統制能力も高くなると言われています。
健康維持
子ども時代の運動習慣は将来の健康につながります。肥満・生活習慣病といったリスクも減らすと共に、骨密度にも大きく関係しています。骨密度は子どもの頃にどれくらい走って飛び回ったかによって決まるのです。 健康寿命を長くするには運動習慣が必須です。
精神面
スポーツをすることにより、意欲や気力といった精神面での成長も期待できます。集中して挑み頑張った経験が、自己肯定感や達成感・挑戦力に繋がります。また、集団で行うスポーツならばコミュニケーション能力を育て、集団の中での行動を学ぶ事ができます。
学力
運動と学力には一見何も繋がりはないように見えますが、実はそうではありません。習慣的な運動は子どもの「高次脳機能」の発達に影響すると言われています。高次脳機能とは、記憶・知覚・思考・判断といった認知機能の総称です。 毎日30分程度の運動をした子の問題解決能力が10%上がったという研究結果も報告されています。さらに体力があれば、集中して勉強する時間も長くなります。適度な運動は学力を上げることにも影響していると言えるでしょう。



ゴールデンエイジとは?
幼児期は、遊びを中心に毎日1時間程度の運動をするのがよいとされています。
スポーツにおいて複雑な技術をスムーズに習得できる貴重な時期でもあり、この貴重な時期の事を「ゴールデンエイジ」と呼びます。
ゴールデンエイジは、大きく2つの時期に分けられます。
プレゴールデンエイジ(3~8歳)
この時期は最も神経系が発達する時期です。この時期に多種多様な動作をし、神経を刺激させてあげるとよいと言われています。運動能力の基礎が出来る大切な時期です。

ゴールデンエイジ(9~12歳)
神経系の発達がほぼ完成したこの時期。この時期は見ただけでその動きが出来るようになるなど、あらゆる動作を短時間で習得できる大切な時期です。 ただし、短時間で習得できる能力を最大限に活用するためには、プレゴールデンエイジにさまざまな動きをし、神経回路を形成することが大切になります。あらゆる動きを即座に習得できるので、様々なスポーツを経験するとよいでしょう。




幼児期における運動のポイント
ほとんどのトップアスリート達は、子ども時代にその競技だけではなくダンス・サッカー・野球など様々なスポーツをやっていたそうです。
偏ったスポーツを過剰にやらせるのは成長段階の子どもの骨の形成に悪影響です。将来の運動能力向上を目指すのであれば、多方面で運動能力を育てる必要があります。
ポイント!
- 幼児期は遊びを中心に様々な動きを取り入れ、バランスよく体を動かすと良い。
- 一日1時間程度でOK。3時間以上となると心や体のバランスを崩してしまうので注意!
- ハードな運動やストレッチは必要なし。体を動かすことの楽しさを体感することが大事。



プレゴールデンエイジにおススメの運動

- 鬼ごっこ
- 縄とび
- てつぼう
- けんけんぱ
- ボール遊び
- キッズバイク

昔ながらの遊びと、最近ではキッズバイクなどがお勧めの運動です。
キッズバイクは楽しみながら全身を動かし、体感を鍛える事ができます。また、お子様の筋肉や骨に無理な負担をかけず続けられるのでおススメです。

キッズバイクについて、詳しくはコチラ↓
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プレゴールデンエイジにおススメの習い事
プレゴールデンエイジ期は、さまざまな動きをして運動感覚を磨く時期。こんな時期におススメの習い事はこちら。
- スイミング
- 体操教室
- ダンス

特に様々な方法で体を動かすことのできる体操教室はおススメです。
縄跳び・マット運動・跳び箱・ボール感覚などの基本的運動をバランスよく行うのでまさにプレゴールデンエイジにはピッタリの習い事といえるでしょう。
お勧めの運動について詳しい記事はコチラから↓
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幼児期におすすめの習い事 ~運動編~
幼児期にお勧めする運動系の習い事、3選をご紹介!押さえておきたいポイントなども解説しています。
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まとめ
- 子ども時代の運動は、運動能力・勉強・健康維持などに効果があるため必要不可欠!
- 特に幼児期は、多種多様な動きをバランスよく取り組むのが良い。
- 昔ながらの外遊びや、運動教室に通うのがおススメ!
子ども時代はまさに可能性の宝庫! 沢山運動して、未来の可能性を増やしてあげましょう!
全てのお子様の明るい未来のために。