研究でも結果が出ている程なんだ。
目次
運動と脳の発達
運動を沢山してきた子と運動をしなかった子を比べると、その後の学力に差が出てくる事があると言われています。
幼少期は大きな差はなくても、運動を頑張ってきた子ども達は小学校4年生頃から学力がぐっと上る子が多いそうです。
一見、運動と学力は全く別のもので「運動は体」「学力は頭」と考える人が多いのではないのでしょうか。しかし運動と脳は密接した関係があります。体を動かす信号を送るのは脳です。 スポーツをしている時、または外遊びで鬼ごっこをする時、鉄棒をする時。どんな時でも脳をフル回転して考え、判断しています。
幼少期は飛躍的に脳が発達する時期ですから、幼少期の運動体験の多さが脳の発達に大きく影響してくるのは自然なの事といえますよね。
8つの知能
知能とは、数学的知能と言語(国語)知能と考える人が多いのではないのでしょうか。しかし知能はそれだけではありません。
知能は、大きく8つに分けられます。
- 論理・数学的知能
- 言語的知能
- 運動感覚的知能
- 音楽的知能
- 空間的知能
- 対人的知能
- 博物学的知能
- 内省的知能
これは、アメリカの心理発達科学者ハワード・ガードナーが提唱された考え方で【多重知能理論】と言われるものです。知能・その人それぞれの強みとは、数学的・言語的知能に限られたものではないという考え方です。
将来仕事をする様になった時、その職種によって使う知能は分かれていますよね。エンジニアをめざすなら「理論・数学的知能」が必要ですし、作家なら「言語的知能」ダンサーや俳優なら「運動感覚的知能」デザイナーやクリエイターなら「空間的知能」学者なら「博物学的知能」などがそれぞれの大きな強みになる知能は異なります。
この知能は自分の強みになり、将来の仕事を探す上で大きな意味を持ちます。
そして、運動をすることによってこれらの知能を伸ばすことが出来ます。運動感覚的知能はもちろんですが、ダンスならリズム感もつき音楽的知能が伸びますよね。ボールを使った運動で、空間認識能力も高められますし、グループで行うスポーツをすれば対人的知能も発達します。
何より、全ての知能・学習において長く集中して取り組む能力は受験勉強の際にも不可欠です。運動をすることによって集中力も高まるという研究結果もあります。これらの能力が向上するのであれば、子ども達の将来を考えると適度な運動は必要不可欠と言えますね。
どんな運動をすればいいの?
外遊び
おススメの運動はとにかく、外で自由に遊ぶ事です。
特定のスポーツをするのも良いのですが、外遊びで様々な動きをすることがお子様の成長のに良いのです。鬼ごっこなどのルールを決めた遊びではルールに従って考え動く、木登りやジャングルジムなどでは次にどこに手をやろうなど思考・判断する、ボール遊びで空間認識能力、様々な遊びからバランス力・体力、お友達との交流によって対人関係を学ぶことが出来ます。
外遊びは無限の学びがあると言えます。
スイミング
外遊びは暑い冷や寒い日は難しい時もありますよね。そんな時は習い事も良いと思います。
スイミングは水の中で、成長過程の子どもの筋肉や骨の負担にならずできる全身運動です。また、呼吸機能も向上する事ができ、運動能力・知能・さらには健康にもとても良いと言われています。なんと、東大生の6割がスイミングに通っていたそうです。このことからも、スイミングは知能向上のための効果的な運動と言えるでしょう。
体操教室
スイミングでは、水が苦手な子、泳ぐのが好きではない子もいるかと思います。
そんな時にお勧めなのが体操教室です。体操教室は、一つのスポーツにこだわらず、様々な動きや筋肉を鍛える運動をします。
体操といっても、オリンピックの体操競技のようなものではなく、マット運動・縄跳び・走り込み・ジャンプ・ボールなど様々な動きをする教室です。なので、スイミングと同様に全身運動をすることができます。
お勧めの体操教室
非認知能力・自己肯定感・身体能力を高めてくれるお教室です。少人数制で一人一人細かく指導&分析してくれます。気になる!と思ったらまずは公式ホームページをご覧ください。
運動から得られるのは体力・知能だけではない
運動をすることによって、体力・知能を向上させることが出来るのはお分かり頂けたかと思います。
そこで、もう一つ注目してほしい事があります。
それは、運動を通してお子様に沢山の成功体験をさせること。です。
小さな事で良いのです。縄跳びが飛べたらほめる。鉄棒が出来たらほめる。「見て見て!」と言われたらどんなに忙しくても、お子様の「見て」に付き合ってあげましょう。子ども達の「見て」には承認してほしい。という気持ちが込められています。スポーツをして、新しく出来たことがあれば、子ども達は迷わずお母さん、お父さんに見てもらいたがるでしょう。そんな時は沢山褒めてあげて下さい。
ポイントとしては、結果を褒めるのではなく、そこまで頑張ったプロセスを褒めてあげる事です。
運動をしていれば、沢山の小さな成功体験を積ましてあげる事ができます。それは自己肯定感の向上、承認欲求を満たしてあげる事にも繋がります。自己肯定感の高い子は、勉強の成績も向上しやすいそうです。それは、間違えたり難しい問題にも、諦めずに取り組む力があるからだと思います。
まとめ
運動をすることによって勉強も出来る子になる。は本当でした。
それは、体力・学力だけにとどまらず、
- 知能向上
- 体力向上
- 自己肯定感の向上
これらに期待できることが分かりました。コロナ渦で体を動かす機会が以前より減っている今、子ども達の為に運動体験を沢山させてあげましょう。
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